群馬がん治療技術地域活性化総合特区
群馬県
ホーム » 特区プロジェクト紹介 » 医薬 » 発光性試薬による低酸素組織イメージング技術の開発
医薬

発光性試薬による低酸素組織イメージング技術の開発

金属錯体のりん光を用いて、“がん”などの低酸素組織を
光により選択的にイメージングする

プロジェクト概要

この取組は、がん細胞が健常細胞より低酸素状態にあるという性質を利用して、「イリジウム錯体のりん光が酸素により消光する現象」を用いて、がん細胞の可視化を可能にしようとするもので、新たながん診断法として技術の確立が期待されています。

技術的特長としては、「分子レベルのセンサーであるため、細胞やマイクロチャンネルのような微小空間の酸素濃度計測が可能」、「発光法に基づいているため、非侵襲的かつ高感度の測定が可能」、「PET検診やCT検査のように放射線を使わない」、「機器を含めた設備投資が少なく経済的」、「検査手順が簡易」などの点が挙げられています。

担がんマウスを用いた実験では、静脈注射によりイリジウム錯体が全身の細胞に取り込まれると、約5分で腫瘍のイメージングが可能であることが確認されています。

励起波長の近赤外化の実用化や、検出できるがんサイズの微小化、毒性評価などの課題をクリアし、新たながん検診技術の確立を図ることを目指しています。

 

担がんマウスを用いた実験

図:抗がんマウスを用いた実験

低酸素がん細胞からの発光を確認

プロジェクトイメージ

 

プロジェクトメンバー

群馬大学・秋田県立大学・SCIVAXライフサイエンス(株)

 

プロジェクトメンバー近影Voice

群馬大学大学院理工学府
教授 飛田 成史

生体内において低酸素状態は、がん、脳梗塞・心筋梗塞、糖尿病網膜症による眼底虚血疾患など様々な病態組織で観察され、我国の3大死亡原因、がん、脳卒中、心筋梗塞の共通の基本的病態となっています。

低酸素組織を非侵襲的にイメージングする技術は、これらの疾患の早期診断につながる手法として臨床応用が期待されています。本プロジェクトでは、低酸素状態で強く発光する分子を使って、がんなどの低酸素組織を可視化する技術の開発に取り組みます。