群馬がん治療技術地域活性化総合特区
群馬県
ホーム » 特区プロジェクト紹介 » 医薬 » がんに有効な生薬の育苗栽培方法及び大量供給システムの開発
医薬

がんに有効な生薬の育苗栽培方法及び大量供給システムの開発

がん予防・治療薬として期待される生薬の
通年安定供給システムの開発

プロジェクトイメージ

 

プロジェクト概要

現在、日本の漢方薬市場はその需要の80%超を主に中国からの輸入に依存しています。しかし、その資源は枯渇しつつあり、加えて輸出規制なども予想され、今後は輸入量の確保が難しくなる見通しです。一方、国内産による生薬自給率は12%で、今後2050年を目途に50%に引き上げる計画があり、国内で生薬の増産が急務となっています。

本プロジェクトでは、葉物野菜やいちご苗で実績のある微生物共生型水耕栽培技術を基礎として活用し、主にがん予防・治療向け生薬の育苗を行い、大量安定供給を目指しています。

植物の根の周りの微生物が、物質循環、植物の生育促進や病気の抑制など種々の働きを持っていることが知られているます。本技術はここに着目し、水耕栽培においても、土壌栽培と同様の栽培を可能にすることで、根腐れ・生育不良を抑制し、無排水による環境負荷への低減、生育品質の確保を図りつつ、生薬の通年安定供給のシステム開発を目指しています。

本プロジェクトでは、高品質な生薬の育苗を高効率な水耕栽培で行い、新たな高付加価値作物として栽培農家に安定供給し、耕作放棄地や中山間地の利活用も視野に入れ栽培面積を順次拡大します。更に、集荷・保管・加工拠点を集約し生薬加工の効率化も図ります。一方、臨床・研究は県内機関と連携し、国産生薬のブランド化、生薬由来の健康食品等の流通拡大を図ることも目指しています。

原理(微生物共生循環型水耕栽培管理技術)

図:原理

 

プロジェクトメンバー

ヨシモトポール(株)、前橋工科大学、(有)グリーンコム、JAたのふじ、藤岡市、群馬大学、群馬県立がんセンター

 

プロジェクトメンバー近影Voice

ヨシモトポール(株)
技術開発部 部長
田所 武司

漢方の考え方は病気になる前に健康に戻していく、いわゆる「未病を治す」ことであり、世界でまだ経験したことのない超高齢化社会を乗り切るためには、最先端医療と漢方の融合は極めて重要であると考えられます。

当PJではがん予防・治療薬として有効な生薬の育苗・栽培をトレーサビリティーのしっかりとした国内生産で安定供給するために、関係機関との連携を深め推進していくものであります。